発泡スチロールのリーディングカンパニー

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【実験レポート】活魚エアーポンプ「TAP-01」(当社オリジナル)による「いみずサクラマス」活魚輸送テストに成功しました。

この度、当社では堀岡養殖漁業協同組合様(富山県射水市)が主催する「いみずサクラマス活魚輸送テスト」に参画し、実地試験に成功しました。輸送テストでは、当社製の活魚箱と当社オリジナルの活魚エアーポンプ『TAP-01』を使用いたしました。

                             主催:堀岡養殖漁業協同組合 協力:トーホー工業株式会社

≪サクラマスの特徴≫

 サクラマスは、海魚と比べて川魚特有の繊細な性質であり、冷たく綺麗な水質(5℃~15℃)を好む。水温が15℃を超えると新陳代謝が盛ん(暴れ出す)になったり、急に弱って(死に至る)しまったりしてしまう。また、音や振動などにも敏感で、外的な環境変化に弱いのもサクラマスの特徴である。

≪活魚輸送の現状≫

通常の発泡スチロール容器に入れて、既存のエアーポンプを作動させて輸送しても半日ほどしか生きておらず、遠隔地へ活魚として発送することができなかった。今後、富山県の特産品としてより広域に販売していくためには、東京や大阪へ活魚として送る技術(ノウハウ)の確立が重要となっている。(国内のマス科の活魚輸送の成功事例は無い。)

【テスト第1回目】6月13日:大阪中央卸売市場へ発送

予備実験として、サクラマスの魚体(サイズ)に合った専用の発泡スチロール容器を用意し、輸送中の水温の変化のみ(魚は入れないで)を計測した。(写真①②/グラフ①)

写真①                         写真②

 

※午前10時:堀岡養殖場にて梱包 → 運輸会社集荷倉庫 → 保冷トラックにて大阪へ → 市場の荷受場 → 受取 →翌日午前10時(確認)

※計測の様子                グラフ① 

結果、外気温は25℃前後であったが、保冷剤(3kg)を装填した発泡スチロール容器内部の海洋深層水の水温は、10℃前後で安定的に推移していることが分かった。したがって、サクラマスを活魚として、東京、大阪へ発送するにあたって、水温に関しては24時間以上、安心して輸送できる見通しが立った。

【テスト第2回目】 6月25日:大阪中央卸売市場へ発送

サクラマスを海洋深層水と保冷剤(2kg)を入れた活魚専用容器(発泡スチロール容器)に入れて、トーホー工業㈱が開発した静音仕様の新型エアーポンプ『TAP-01』を作動させ、梱包する。(1箱に1匹)(写真③④)

写真③                      写真④

 

※午前10時:堀岡養殖場にて梱包 → 運輸会社集荷倉庫 → 保冷トラックにて大阪へ → 市場の荷受場 → 受取 →翌日午前10時(確認)

結果、外気温は27℃前後であったが、保冷材を装填した発泡スチロール容器内部の海洋深層水の水温は、11℃前後で安定的に推移しており、新開発のエアーポンプ『TAP-01』の音や振動にサクラマスが驚いて暴れだすこともなかった。24時間以上経っても、水質はほとんど汚れることもなく、サクラマスも大人しくじっとしていた。これは、新陳代謝が活発化していない証明であり、開封時に太陽の光に驚いて暴れるほど、元気があった。尚、輸送テストは、夕方まで続けられたが、30時間以上、全く問題がなかった。(15℃以下を保つため、途中保冷剤を追加)

【テスト第3回目】 7月3日:漁業組合事務所内で時間経過観察

第2回目で使用した発泡スチロール容器の内部に間仕切りをし、1箱に2匹入れ、梱包する(エアーポンプ『TAP-01』は2台設置)。実際には大阪までの発送はせず、事務所内で2匹が1箱の中で問題なく生きていられるか確認する。(写真⑤)

写真⑤

※午前10時:堀岡養殖場にて梱包 → 養殖場の事務所にて設置観察 → 翌日開封して確認

結果、48時間以上経っても、サクラマスも大人しくじっとしていた。水温、エアーポンプ共に安定しており、最終的にはエアーポンプの電池切れ(48時間稼働・マンガン電池仕様)を以て、テストを終了する。これで1箱に2匹梱包して輸送できる見通しも立った。

【テスト第4回目】 7月11日:大阪中央卸売市場へ発送

サクラマスを海洋深層水と保冷材を入れた活魚専用容器(第3回目テストと同タイプ発泡スチロール容器)に入れて、活魚エアーポンプ『TAP-01』を作動させて梱包する。(1箱に2匹)

※午前10時:堀岡養殖場にて梱包 → 運輸会社集荷倉庫 → 保冷トラックにて大阪へ → 市場の荷受場 → 受取 →翌日午前10時(確認)

結果、外気温は30℃前後であったが、保冷剤 (3kg)を装填した発泡スチロール容器内部の海洋深層水の水温は、12℃前後で安定的に推移しており、エアーポンプ『TAP-01』の音や振動にサクラマスが驚いて暴れだすこともなかった。24時間以上経って水温が15℃近くに上昇してくると、水質に黄色っぽい濁りが出始め、サクラマスが容器の中で暴れる事が多くなってきた。(新陳代謝が活発化) 尚、輸送テストは、お昼まで続けられ、トータル26時間以上の活魚輸送に成功した。

【テスト第5回目】 8月9日:東京中央卸売市場(築地)へ発送

これまでの4回のテスト輸送の実績、ノウハウを踏まえて、拡販のメインとなるであろう「首都圏市場」への輸送テストへ取り組む。サクラマスを海洋深層水と保冷材を入れた活魚専用容器(これまでのテストと同タイプ発泡スチロール容器)に入れて、新開発のエアーポンプ『TAP-01』を作動させて梱包する。(1箱に2匹)

 ※午前9時:堀岡養殖場にて梱包→運輸会社集荷倉庫→保冷トラックにて東京へ→築地市場の荷受場→受取→翌日午前9時(確認)

結果、外気温は32℃あったが、保冷剤 (4kg)を装填した発泡スチロール容器内部の海洋深層水の水温は、13℃前後で安定的に推移しており、エアーポンプ『TAP-01』の音や振動にサクラマスが驚いて暴れだすこともなく、24時間以上の活魚輸送に成功したことになる。尚、別サイズの容器(従来のテスト使用分より大きめ)に1匹のみ入れて発送したところ、容器の中で暴れることが多く、水質にも黄色っぽい濁りが出て、サクラマスが発送中に弱ってしまった。容器が大きすぎたことでサクラマスが動き回ってしまい、新陳代謝も活発化してしまった。この結果から、サクラマスを活魚で輸送する為の「最適な容器サイズ」を決定することが出来た。

 

≪参考資料≫使用資材

①発泡スチロール専用活魚箱(トーホー工業株式会社製:TKG-5)

②新開発エアーポンプ(トーホー工業株式会社製:TAP-01)

③単一マンガン電池(エアーポンプ1個に付き2個使用)

④保冷剤 2~4kg(外気温、水温によって適宜使用)

 

■活魚エアーポンプ「TAP-01」のリーフレットはここをクリック