発泡スチロールのパイオニア・カンパニー

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第1章 「提案」のtoho ~お客様への提案力に自信があります。

[5]「R&Dセンター」が発泡スチロールの物性確認や品質を管理しています。

R&Dセンター

本社事業開発本部R&Dセンターでは、発泡スチロールの安定した品質と安全性の向上を追求するため、強度検査機・保冷(保温)効果測定器・ガスクロマトグラフや蛍光X線分析機器、発泡スチロールセル(気泡)の状況観察のための顕微鏡など先端の機器を設置し様々な試験・検査を行っています。また、これらの結果をもとに、お客様のご要望に最適な製品をご提案します。

発泡スチロールの原料

当社で使用している原料はすべて安全であることをはじめ、品質管理のために当社独自の検査技術により、食品衛生法、RoHS指令などに準拠したものであることを確認しています。

 

ガスクロマトグラフ

ガスクロマトグラフを導入しています。
発泡スチロールの原料の残存モノマー管理(不純物管理)を行っています。この検査が食品容器の食品衛生法への適合確認はもちろんのこと、品質適正化の物性試験を担っています。

また分析機器では、RoHS指令規制物質の管理を行っています。

 

顕微鏡

発泡スチロールのセルサイズを測定し、セル(気泡)が均質であるか確認しています。
セルが均質であることで緩衝性や断熱性が保たれます。

⇐発泡スチロール粒子の拡大写真

 

強度測定器

引張、圧縮試験と曲げ試験の実施が可能です。試験力とひずみのデータはリアルタイムにグラフ化され、新しい容器の開発に役立てたり、お客様のご要望により既存容器の品質適正化に活用しています。

 
側面強度テスト

(1)計測装置(オートグラフ)に空容器を2段重ねて台の中央に置きます。
(2)上から全体を圧縮し、ひずみや割れが発生する値を計測します。
(3)同じ作業を3回繰り返し、平均値を出します。

 
底面強度テスト

容器の底に均一に圧力をかけ、割れが発生するまでの強度を計測します。

「底面強度」を示しています。

(1)容器の中に鉄球を敷き詰めて空容器と重ね、台の中央に置きます。
  (上段のフタには穴を空けます)
(2)上から円柱で中を圧縮し、底に割れが発生する値を計測します。

 

環境温度対応システム

温度を一定に保つ機能を有する装置です。
年中を通じて、夏場の屋外環境から冷蔵までの温度環境を安定して実現することができ、容器内部に温度ロガー(プリンタ付き温度計や温度センサー)を設置することで、容器の保冷性、保温性といった断熱性能の確認実験ができます。

 
保冷性能テスト

容器の中に氷を入れ、外気を10℃もしくは30℃に設定した状態で氷が融け切るまでの時間を計測します。

「保冷時間」を示しています。

(1)氷を半分入れた容器を温度管理装置(インキュベーター)にセットします。
(2)保冷車を想定した10℃にセットした状態で氷の持続時間を計測します。
(3)同様に夏期屋外を想定した30℃でも計測を行います。

 

定植パネル アグリボードシリーズの生育比較研究

外部の研究施設も活用していますが、身近な場所でも研究を行っています。

 

=ご協力いただいている外部の研究機関=
・地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所   ・地方独立行政法人大阪産業技術研究所
・国立大学法人信州大学   ・国立大学法人岐阜大学   ・国立大学法人九州大学
・国立大学法人静岡大学   ・大学法人北海道酪農大学